パンデミック時代の経営戦略

 

近い将来、感染症の専門家が公衆衛生の観点から「終息」を宣言したとしても、世界中の消費者の深層心理は、もはやパンデミック以前には戻らないでしょう。

 

第1次世界大戦が終結したら、当時の欧米諸国はほっとしました。そして、国際統治機構として国際連盟を創設するなど、戦後体制づくりに励みました。

 

しかし、ほどなくして第2次大戦が勃発し、その戦後体制は機能しなかったことが証明されてしまいました。

 

後世の歴史家によって、その期間は、「第1次大戦後」ではなく、「両大戦間の時代」と呼ばれるようになりました。

 

これとまったく同じことです。

最近、「パンデミック後はどうなるか?」という設問がメディアで散見されますが、設問の設定が間違っています。

 

「後」ではなくて、「間」なのです。

パンデミックの後も、いつか再びパンデミックなのです。(これは感染症の専門家の先生方が異口同音に指摘しています)

要するに、そのインターバルに過ぎません。

 

それがわかると、企業経営には百年に1度の好機が到来したことが見えてきます。

とくに、意思決定の迅速なオーナー経営の中堅・中小企業の出番です。

 

その背景、メカニズム、進むべき方向性、考えるフレームワークなどをまとめました。

本当は1冊の本になるくらい原稿のボリュームはあるのですが、月刊誌なのでコンパクトにまとめています。

 

教養の高い読者層に恵まれていることで知る人ぞ知る『エルネオス』2020年5月号(5月1日発売)で、4ページにわたって書かせて頂きました。