8月末にサンライズ出版から商業出版した拙著『戦後日本 流通業のイノベーター』が、大手の新聞や雑誌で続々と紹介して頂いています。
今週は、月曜日発売の週刊東洋経済の書評欄に大変大きく取り上げて頂きました。
しかも、経営学者の中沢孝夫先生に書評して頂く栄誉に浴し、大変好意的なご高評を頂戴しました。
中沢先生は、日経新聞夕刊の書評欄を20年以上毎月担当され、経済・ビジネス系の書評家としては、間違いなく我国の第一人者として、各種メディアでも引っ張りだこの専門家です。
単なる評論家ではなく、自身で日本国内1000社に加えて海外100社、計1,100社の中小企業を訪問して実地調査をされ、その豊富な現場感から独自の理論を構築し、産業界や一般向けにもわかりやすく解説した著作を多く刊行されています。
そのうえでの書評なので、人の書いた本を読んで論評するだけの批評家とは根本から別世界が拡がります。現地現物を知り尽くしているだけに、表面的な机上論の書籍はことごとく却下(というかスルー)される運命にあります。
同時に、実業界に有益な示唆を与えたいという静かな情熱が、1冊の本にして世に問うことの難しさも周知の泰斗には、無名刊行物にすら慈母の眼差しを向けて下さるのかもしれません。
著作権の関係で、文面をそのまま紹介することはできませんが、全体像としてはこのような感じです。
1頁全幅3段抜き、写真入りの大きな扱いに恐縮してしまいます。
熟達の書評家の手にかかってしまいますと、著者自身が気づかなかった観点にも深い洞察が突き刺さっています。
なんといっても、読者(この場合は東洋経済の読者)が何を知りたくて、何をインスパイヤされたがっているのかを先回りして、ありきたりではない一撃を付加するところが、この限られたスペースで想定外のメッセージに遭遇する愉悦があります。
東洋経済オンラインではこれからも公開されないようですので、是非とも今週中に紙媒体をお買い求め頂ければと思います。
(終売後にこのブログをご覧頂いた方には、都心の一部の有力書店では、バックナンバーも入手可能なお店があるようです)
なお、これまでに紹介して下さった新聞はこちらです。
有難うございます。
中日新聞 2020年8月28日