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本欄の提言通り東芝が会社分割を決定

東芝が会社を3分割すると報道されました。

 

当研究所では、極度の官僚化が進行して、イノベーションが生み出せないどころか、在来事業も含め万事において低迷から脱することのできない日本の大企業に対して、昨年(2020年)の年頭所感において、「全ての日本の大企業よ、分割民営化せよ!」と訴えていたところです。

 

このたび、悩める東芝が図らずもそのとおりの意思決定を下したことになります。

 

これまでの経緯については詳しく知りませんし、まして今後の成り行きは予測できませんけれども、1つだけいえることは、変に持株会社とかの傘下に3つの分割会社をぶら下げる方式ではなく、分割後の3社が完全に独立する「らしい」ことは、妥当な方向だということです。

 

巨大企業のマネジメントは超高難度であり、少なくとも自社で調達可能な人材の手には余ることを、東芝は自社の業績によって自ら実証してしまったわけですから、「巨大であること」を一切捨て去って、まづは「普通に大きい」くらいの規模感に縮むことが求められているのです。

 

もっとも、だからといってそれが成功するかどうかは、依然として予断を許さないのは勿論ですが、それ以外に活路がなかったことだけは確かだと思います。