Q17

M&A先に買収元から中核幹部を送り出す場合、買収元では適任者が限られることがあります。

その際、兼務という方法も考えられますが、買収先や既存事業への関与が中途半端になってしまう恐れがあります。

また、中核幹部を育成しているものの、経験を要する業務には時間がかかり、良いM&A案件があっても中核人材が不足しているため、見送らざるを得ないことがあります。

中核人材をどのように確保すれば良いでしょうか?

 

 

A17

M&A実施のために中核人材を確保するには」という発想では、上手なM&Aは望み薄です。

M&A以前に自社の本業が盛業していて、中核人材が本業の中から育っていることが良い買い手の条件になります。

折角のM&A案件を自社の人材難から見送るのが惜しいという質問者の正直な気持ちは感じますが、それが貴社の現実であり、本業における人材育成に経営者の時間と意識を傾注することが求められていると言えます。