Q 私は長男ですが、商売をしている親とそりが合いません。

学校を卒業して、すぐに親の商売を手伝い始めました。親も当然のように自分が後を継いでくれるものだと

期待していたとは思います。

しかし、自分が考えることと、親が自分に指図することが食い違うことが多く、相当悩みました。

自分も若かったこともあり、実社会で何も経験をしていない身でしたので、はじめのうちは

言われたことを言われた通りにやっていました。

しかし、3年たっても、5年たっても単なる小僧扱いでは、我慢も限界です。

このことを親に折り入って話をしましたが、「やりたくないのなら辞めても構わない」と言われたので、

頭に来てしまいました。自分には弟がいて、彼は自分と違って従順な性格なので、親も弟を後継に

しようとしているのかもしれません。

自分はやはり我慢してでも家業に留まるべきでしょうか?

 

A

親御さんとあなたと、どちらの言い分が正しいのかは文面だけではわかりませんが、もしあなたに、家業を離れても食べて行けるだけの甲斐性があるのでしたら、ここで飛び出して行くことも有力な選択肢としてあると思います。

学卒後に何の疑問もなく家業に入ってくれたので、親御さんも甘えている面もあるでしょう。

あなたも、他の世界を知らずにここまで来たわけで、これを機会に一旦離れて、外の景色を見てみるのも今後の人生において損ではないはずです。今のご商売が、今後も永続していくための新しいアイデアなどは、外から眺める方が発想が柔軟になるので、出やすくなることが少なくありません。

大変失礼な言い方になりますが、このあと、万一の際には弟さんと2人で力を合わせて再出発するということも可能だと思います。