「大丈夫」とか「信頼できる」というのは主観的な要素が多い概念で、
人それぞれによって感じる内容が異なるので、「大丈夫かどうか?」
という質問には直接答えることはできません。
一般論として、国家資格をもった人たちは、そうでない職業の人たち
よりも、高い職業倫理の規範を有していると考えられています。
ただし、その職業倫理に悖る(もとる)資格者も稀に存在し、業務上の
立場を悪用して私腹を肥やす事件も報道されることがあります。
よって、ここで言えることは、あなたが長年ご指導を受けてきた先生であれば、
信頼できる可能性が高いということです。
ただし、ここで「信頼できる」というのは、「騙されない」ということで、
「期待通りの指導が受けられる」ということではありません。
税理士には税理士の専門分野があり、弁護士には弁護士の専門分野が
あります。専門外のことについては、「それは専門の先生に聞いてください」
と答えるのが本欄の考える「信頼できる専門家」だと思います。
依頼者の利益を最優先に考えるのではなく、自らの手数料収入や顧問報酬が
増えるような方向へアドバイスをする、という傾向のある専門家も皆無とは
断言できません。
どんな職業であっても、初めて会ってすぐに信頼できるか、徐々に
つきあっていくなかで信頼度を増していくか、それは当事者である
依頼人の考え方やスタイルによることです。